≒草間彌生 わたし大好き


「≒草間彌生 わたし大好き」
(日本/2008年/監督:松本貴子/102分)
 
先日、座・高円寺にて開催されていた
第9回 座・高円寺ドキュメンタリーフェスティバルに行ってきました。
 
この映画祭の今年のテーマは「表現者たち」
 
Sisterでも宣伝サポートさせて頂いた
映画 「ダンサー、セルゲイ・ポルーニン 世界一優雅な野獣」も
上映されるということで映画祭のことを知り
以前から気になっていた草間彌生さんを追った
ドキュメンタリー映画「≒草間彌生 わたし大好き」の上映に行ってきました。
 
監督は松本貴子さん。
 
2015年に公開された「氷の花火 山口小夜子」の監督でもあります。
小夜子さんが亡くなった後に作られたこの映画は
私も渋谷のイメージ・フォーラムの劇場にて観ました。
 
松本貴子監督が撮るドキュメンタリーは
まずは被写体となる人との関係値がしっかりとしていて
長い時間を掛けて積み上げるように作られた作品ばかりです。
 
被写体を追うどのドキュメンタリー映画よりも
一歩踏み込んだ作品だと思います。
 
 
私が草間彌生さんの存在を認識したのは
私の地元・直島にある港の南瓜を見たのが最初で
それは恐らく15年ほど前に遡ります。
 
そして去年、国立新美術館で
行われた草間彌生さんの作品展「わが永遠の魂」にも足を運び
画家として歩み始めたNY時代からの作品から
現在までの作品の多くを観ることができました。
 
点や線、丸といった抽象的なモチーフの集積で出来上がる
草間彌生さんの作品はどの時代も一貫しており
その作品の全てに圧倒されるものがあります。
 
 
 
この映画自体が撮影されたのが
2007年~2008年頃だったとのことで
ちょうど草間彌生さんが世界に向けて更に飛躍していく
その寸前を捉えた日々でした。
 
すでに前衛美術家として超有名である
草間彌生さんがいかにして最後の成功への階段を駆け上がったのかが
うかがい知れる貴重なドキュメンタリー。
 
作品制作風景も然り、
その他ふとした時に発せられる草間さんの言動や
表情、眼光にも強い波動を感じました。
 
 
 
色あせることないドキュメンタリー。
 
むしろ草間さんの成功と共に
映画も更に昇華されていったのだと思います。
 
映画祭で上映後の松本貴子さんのトークでも
撮影裏話が聞けてますます草間さんが面白いと感じました。
映画公開以来、世界中で再上映されている話を聞き、
こういう映画の生かされ方があるんだと松本監督がお話されていたことが印象的でした。
 
まだご覧になられていない方にはとてもおすすめです。