先日、彩の国さいたま芸術劇場にて
ディミトリス・パパイオアヌーの「THE GREAT TAMER」を拝見しました。
ディミトリス・パパイオアヌーとは
2004年のアテネオリンピックでの総合演出や
(当時40歳で手掛けている!)
ピナ・バウシュ亡き後のヴッパタール舞踊団で
初めて新作を発表した振付家として注目される
国際的なアートシーンでもっとも注目を浴びている演出・振付家であります。
私は一昨年にピナ・バウシュのヴッパタール舞踊団による「カーネーション」、
オハッド・ナハリンのバットシェバ舞踊団による「ラスト・ワーク」を
観に行って・・
コンテンポラリー熱が続いております。
クラシックバレエやモダンバレエも好きですが、
感性を一番刺激されるのはやっぱりコンテンポラリーダンス。
本公演は日本で初めての披露されるとのことで
コンテンポラリーダンス好きの友人から共有してもらって
楽しみにしていました。
ディミトリス・パパイオアヌーが言ったように
「時間を彫刻したい」とは
彼の演出によるとこうなるのか。
これまでに観たどんな演出よりも
簡素だけども知的で官能的。
本人のインタビューを読めば
古典芸術も現代芸術も双方も愛していると言うのだから
この意味が「THE GREAT TAMER」には詰まっていたと思います。
あまりに圧倒的すぎて、
観終わった後にしばらくは呆然としてしまう。
そしてシーン毎に回想し
意味を問い直そうとする私たちなのでした。
本当に素晴らしかった!
生で観れて良かった、感動的で自分はとてもラッキーだったと思います。