「ホドロフスキーのサイコマジック」
(2019年/100分)
すっかりこの映画のことを書くのが遅くなってしまいました。
前回書いた映画の記録を見たら
ラース・フォン・トリアー監督の「ハウス・ジャック・ビルト」で
自らの趣味思考の危うさにドキドキしています・・
あいちトリエンナーレの会期中、世界最初の上映があると言うことで
駆けつけた本作!
ホドロフスキーの作品はどれもエネルギーに満ちていて大好きなので、
今回の上映も心待ちにしていたんです・・
これまでホドロフスキー自身が人々の心を癒す取り組みを少しは知っていたけど、
本作ではその全貌が明らかにされていました。
2014年、ホドロフスキーが来日した際に
世田谷にある野沢龍雲寺での100人座禅大会と説法がありました。
これにももちろん参加したのだけど、
この時から過去と向き合い癒し、そしてそれを伝承していく取り組みを知り
非常に興味深かった記憶がありました。
相談者のトラウマに向き合い、
傷口にさらに塩を塗り込むような荒治療が
実は功を奏しているところも想像を超える・・
あいちトリエンナーレでの展示で
「サイコマジック:ホドロフスキーへの手紙」と合わせて映画を楽しむとよりその療法の内容が
より明確になります。
(もう展示終わっちゃったけど・・)
ホドロフスキーが提唱している
精神分析的なセラピーではなく、アートとしてのアプローチから生まれたセラピーは
サイコマジックアートとして新たな療法を確立したのだと思いました。
もうここまでくると何でもあり・・!?
ホドロフスキーの信じる神は
彼にしか創造できない崇高なものだと確信したのでした。
私も知っていたらホドロフスキーのセラピーを受けてみたかった・・。
来年春ごろ、UPLINKさんにて公開予定とのこと。