氷上の王、ジョン・カリー


氷上の王、ジョン・カリー
(イギリス/2018年/監督:ジェイムス・エルスキン/89分)
 
「スケート界のヌレエフ」
ジョン・カリーの映画告知を見かけてから
すごく楽しみにしていた作品でした。
 
オープニングからジョン・カリーに捧げるスケーティング。
 
この冒頭のシーンですぐに
元アメリカ代表のジョニー・ウィアーが浮かびました。
 
(実は数年前、ジョニー・ウィアーさんが来店されたことがあって(!)
彼はとてもファッションを愛していらっしゃる方でして、
VOGUEさんの企画にてSisterで撮影したことがありました(!)
私もお会いしてみたかったのですが、
その時出張で不在・・後に紙面で拝見。
とても素敵な記事でとても良い思い出です。)
 
ジョン・カリーは76年インスブルック冬季五輪フィギアスケート男子シングルで
金メダルを獲得し、一躍脚光を浴びました。
しかし、その直後に自身が同性愛者だと暴露されてしまい、
繊細なセクシャリティの部分が世界中から注目されてしまうという・・。
それは世界で初めてゲイとして公になったオリンピック選手だと言います。
 
イギリスの厳格な家庭で育ち、
所謂ステレオタイプな価値観を押し付けられた幼少期、
自身のセクシャリティーへの目覚めや
スケーターとしての成功と挫折、
そして更なる挑戦が描かれています。
 
アイススケートと言うスポーツを
バレエのメソットを用いて芸術性の高いものへと
導いていった先導者としてのカリー。
 
カリーが目指した芸術性の高い演目も多々収録されており、
演出、衣装、振り付け・・
どれも素晴らしく映画に彩りを与えています。
そして、この精神は確実に現在の踊り手へと継承されています。
 
時代に翻弄されながらも、
自身の美意識、哲学を貫き、
魂を燃焼させた美しき人生のストーリーでした。
 
 
5月31日より、
新宿ピカデリー、東劇、アップリンク渋谷、アップリンク吉祥寺ほか
全国順次公開です。
 
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