顔たち、ところどころ


顔たち、ところどころ
(フランス/2017年/監督:アニエス・ヴァルダ、JR/89分)
 
6月下旬に横浜で開催されたフランス映画祭にて
「顔たち、ところどころ」 を鑑賞してきました。
 
去年のカンヌ映画祭で
UPLINKさんがこの映画を買い付けたことをツイッターで知ってから
監督があのヌーベルヴァーグの祖母 アニエス・ヴァルダの最新作ということで
とても気になっていた作品でした。
 
初めてアニエス・ヴァルダ監督作品を見たのは
「5時から7時までのクレオ」
ヌーベルヴァーグの作品はそれまでの商業映画とは違い
ストーリーもドキュメンタリータッチで
フランス映画の中でも特に好きなジャンルです。
 
ヌーベルヴァーグ作品を初めて観たときに
この世界観がフランスなんだ!っと思った記憶があります。
ドラマチックな雰囲気が映画の中で生きている!
今までの映画とは全く違った表情に驚かされました。
 
 
そして、本作を通して私はJRの存在を知りました。
アニエスとJRの54歳と言う年齢差は良き強みとして生かされ
お互いの作風良い部分をシェアしあっているところも
すごく素敵だと思いました。
 
特に
一つのムーブメントを作ったアニエスが
垣根を越えてJRと共感しあうこと
またその2人をつなぎ合わせた
アニエスの娘にも強い直感が備わっていると思いました。
 
アニエスが作る映画もJRの手掛けるグラフィックアートも
社会に対する強いメッセージが
製作意欲を掻き立てるのだと思うのだけど、
彼らにとって
年齢はさほど関係なく
目的を共有出来たからこそ
成立した映画だったように思いました。
 
そして、劇中
さすがアニエスと唸る場面がしばしば。
写真家のギイ・ブルダンとのストーリーや
ゴダールとのエピソードもそっと華を添えていました。
 
全体的にはのんびりとした映画のタッチの中にも
随所に散りばめられた惹きつけられるエピソード、
そして人と人との繋がりを愛しく大切に描いており
表現することの衝動の瞬間を目の当たりにできる作品。
 
 
カットも美しいので
是非オススメです。
 
後悔はシネスイッチ銀座、新宿シネマカリテ、アップリンク渋谷ほか
9月15日(土)より全国順次公開です。
 
 
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