Enoura Observatory

先日、今年の10月にオープンしたばかりの
美術家の杉本博司氏がファウンダーを務める小田原文化財団による
江之浦測候所に行ってきました。
 
オープン前にニュースでこの構想を知ってから
行きたいなぁと思っていたので
とても楽しみにしていました。
 
相模湾を望む、雄大な立地は
杉本博司さんのアートのテーマでもある”歴史と現在の一過性”
まさにそれを体感できる場所。
五感を刺激しながら愉しめ、
且つ非常に上品な創りとなっています。
 
室町時代から現代までの時代を物語る貴重な素材を使用し、
現存する建築はそのまま移築。
後世にこの素晴らしい伝統工法を継承するための特別な場所と言えます。
 
見学者に配られる 杉本さんがご自身で手がけられたパンフレットには
各施設の建築様式や工法など歴史を踏まえて記載されていて
1つ1つがとても重要なことと感心しながら良き学びとなります。
 
 
ここは写真もOKとあって
晴れた冬の日に行くことが出来た私たちはとてもラッキーでした。
 
空気が澄んでいて、
どこを切り取っても美しいです。
 
 
 
-待合棟-
 
見学の最初と最後はこの待合棟にてスタートします。
 
贅沢に箱根の山々が望める4面硝子の空間。
 
中心に置かれた大テーブルは樹齢一千年を超える屋久杉とのこと。

 

 
 
 
-明月門-
 
南青山にある根津美術館から移築された貴重な門。

 
 
 
-夏至光遥拝100メートルギャラリー-
 
江之浦測候所では冬至、春分、夏至、秋分の朝日を受けるための
施設が点在します。
 
夏至光遥拝100メートルギャラリーには
杉本さんの海景シリーズが飾られていました。
 
夏至の朝には海から登る太陽光がまっすぐに伸びるそうです。

 

 
 
夏至光遥拝100メートルギャラリーからの眺め。
 
近くの石丁場から採取された味わいのある石が並びます。

 
 
 
冬至の朝日の通り道。

 
中は長く真っ暗な為、
採光用の石を切り抜いた空洞があります。

 
 
冬至の朝日の通り道、外側から。

 
 
 
-光学硝子舞台と古代ローマ円形劇場写し観客席-
 
相模湾に浮かぶ硝子の舞台。

 

 
 
 
-茶室「雨聴天」-
 
千利休作「待庵」を
そのまま再現した茶室。

 
 
 
他にも見所もまだまだあり、全然書ききれない・・・。
 
美術家として様々な側面を持つ杉本博司さんだけに
この場所は理想郷であり、
後世に引き継いで欲しい願いがたくさん詰まっている場所だと思いました。
 
体現する大切さや
美術を愛するからこそ伝えたいこと
この圧倒的な場所に
身を持って教えて頂けたように思いました。
 
素敵な場所でしたので、また伺いたいです。
 
 
江之浦測候所